カオスラボはAave(AAVE)とのリスク管理契約を3年で終了した。経済面の持続不可能性やV4の運営方針に関する意見の相違を理由としている。
この離脱は、総預かり資産額が240億ドルを超える分散型金融(DeFi)最大のレンディングプロトコルで、主要貢献者の相次ぐ退任が続いている中での最新の動き。
カオスラボ創業者オマー・ゴールドバーグ氏は、決断に至った3つの要因を説明した。
ゴールドバーグ氏は、Aaveのリスク対策支出を銀行標準と比較した。Aaveは2025年に収益1億4200万ドルを計上したという。
同社の予算300万ドルはこのうち約2%であり、銀行がコンプライアンスやリスク対策に通常割り当てる6~10%と比べて大きく下回っている。
Aave創業者スタニ・クレチョフ氏は今回の離脱を認めつつ、一部主張には反論した。
同氏によれば、カオスラボは単独のリスク管理者となることや、新たな導入先でチェーンリンクの価格オラクルを自社製品に置き換えることを提案していたという。
Aave Labsはベンダーロックイン(依存状態)回避のため、いずれの提案も却下したという。
一方、DeFiリスク管理企業LlamaRiskはAaveのほかCurveやEthenaなど主要プロトコルとも連携しており、業務継続を全面的に約束。1週間以内に詳細な引き継ぎ提案を提示するとしている。
その間にもアナリストのDuo Nine氏は、Aaveの運営方針に疑問を呈した。同氏はV3に240億ドル超が預けられている一方で、運営陣の議論がV4の1000万ドル預金に集中している状況を指摘した。
AAVEは執筆時点で92ドル近辺で取引されており、日中で約4%下落。運営側の対立や貢献者の離脱を背景とした売り圧力が続き、市場センチメントを押し下げている。