ビットコイン(BTC)は米国とイランの戦争下でも顕著な粘り強さを見せ、2月28日以降で12%超上昇している。世界市場が不安定に揺れる中、投資家のセンチメントを支配する問いがある。ビットコインはすでに底を打ったのか、それともさらなる下値が待ち受けているのかという点だ。
BeInCryptoのインタビューで、Into The Cryptoverseのベンジャミン・コーウェンCEO(元NASA研究者)は、市場の今後の動向について見解を語った。
コーウェンCEOは、ビットコインのサイクルタイミングが驚くほど一貫していると説明した。同氏は、過去2回のサイクルと比較しても、今回もほぼ1週間以内で天井を付けていると指摘した。
このパターンに基づき、同氏は天井から約1年後に底打ちが訪れると予想する。
早ければ5月にも底打ちする可能性があるシナリオを同氏は認めたが、その場合は歴史的な中間年の水準を大きく下回る大規模な投げ売りが必要になると説明した。
ビットコインの年初来リターンが過去の中間年の標準偏差バンド内にとどまる限り、同氏は10月底打ちの見方を変更する理由はないと見る。
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この見通しは、他の市場アナリストの見解とも一致する。Alphractalのジョアン・ウェドソンCEOは、ビットコインのサイクルトップが2024年4月の半減期から534日後で、前回よりも最も短いサイクルピークとなったことを指摘した。
この現象的なサイクル短縮パターンに基づき、同氏の分析では半減期の912日~922日後(2026年9月下旬から10月上旬)に市場の底が現れる可能性を示唆している。
CryptoQuantの推計もほぼこれを支持している。モデルではボトムが2026年6月~12月の間に到来し、9月~11月が最有力期間とされている。
コーウェンCEOが特に注目するのは、今回のビットコインのピークが過去と同時期でありながら、全く異なる状況下で出現したことである。
2017年と2021年は、ビットコインは個人投資家の熱狂とともに天井を付けた。このことが、天井後にアルトコインへのローテーションを引き起こした。
今回については2021年から暗号資産全体への関心が低下傾向にあり、ビットコインは無関心のまま天井を打った。そのため従来のアルトコインへの資金移動は起こらなかった。
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総じて、コーウェンCEOは4年周期が維持されているとみる。ビットコインは現在7万3831ドルで推移し、依然として2025年10月近辺の過去最高値約12万6000ドルを4割超下回る水準。仮にコーウェンCEOの分析が正しければ、このサイクルの底を迎えるまで更なる下落の余地が残されている可能性がある。


