イーサリアムのクジラであるギャレット・ジン氏が5月8日、1億7800万ドル相当のETHをバイナンスへ入金した。ブラックロックとフィデリティも、数時間以内に合計3万5394ETHをコインベース・プライムへ送付した。
これらの合計フローは11万3000ETH超、ほぼ2億6000万ドル相当となった。米国で取引される現物型イーサETFが前日に1億350万ドルの流出を記録した直後、関連する取引所プラットフォームへの移動となった。
オンチェーン上で#BitcoinOG1011とタグ付けされるこのクジラは、なお30万3618ETH(約6億9250万ドル相当)を保有している。当該アドレスはまた、9343ビットコインも保持している。
ジン氏は2日前にも同様の形で16万5000ETHをバイナンスへ移動した。 元BitForex CEOである同氏は、大型の方向性ベットで名を馳せてきた。
同氏の実績には、2025年10月の暴落直前に仕掛けた7億3500万ドル規模のBTCショートも含まれている。このウォレットは、2026年にBTCとETHの間で複数回の資産ローテーションを行ってきた。
今回の入金が現物売却、ヘッジ、あるいはポートフォリオ調整を意味するのかはオンチェーン上では確認できない。
一方、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストはクジラの動きの3時間前に、1万1475ETH(2627万ドル相当)をコインベース・プライムに送付した。フィデリティも続き、1時間以内に2万3919ETH(5444万ドル相当)を送った。
ETF発行体によるコインベース・プライムへの入金は、現物売却と直結する訳ではない。発行体は同プラットフォームを、償還バスケットやカストディ変更、投資家の取引に連動したオーソライズド・パティシパント向けフローなどでも定期的に活用している。
ただしコインを取引所に送付する動きは、売却意図の表れとも受け取れるため、ギャレット氏、ブラックロック、フィデリティの動向が結果的に売却につながる可能性もある。
両者の動きはいずれも5月7日の米国現物イーサETFで1億351万ドルの純流出と重なっている。フィデリティのFETHが6226万ドルでトップ、ブラックロックのETHAが2631万ドルで続いた。
ETHは本稿執筆時点で2298ドル付近で推移。トレーダーはETFの資金フローやバイナンスのオーダーブックのチェックを強化し、入金が現物市場での売却につながるか注視している。


