XRP価格(XRP)は下降チャネル内での持ち合いとなっており、もし機関投資家からの需要がテクニカルパターンのネックラインを越える場合、12%の上昇目標を示す構図となっている。
スポット型ETFへの資金流入、スマートマネーのポジション取り、および取引所における売り圧力の急減が、この構図を下支えしている。過去にカップパターンが不発に終わったXRPの歴史に対し、今回のブレイクアウトの確率を高めている。
XRPの日足チャートでは、4月17日から5月10日にかけてカップ・アンド・ハンドルのパターンが形成されている。カップ部分の形成には約3週間を要し、5月10日以降は下降チャネルがハンドルとして機能している。カップのリムから底までの値幅は約12%であり、このネックライン突破で同等の上昇余地を描く。
出来高も強気の兆しを示す。ハンドル期間中の売り出来高は減少し、下落時には買いが入り始めている。通常、これはパターン継続に先立つ動きである。しかし、過去のXRPにおけるカップ・アンド・ハンドルの形成は期待外れに終わるケースが多く、今回の実現に引き続き注目が集まる。XRPは過去7日間で1.7%上昇しており、買い方が支えているものの、まだ新たな上昇には発展していない状況だ。
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次なる焦点は、実際に機関投資家の資金がこのパターンを後押ししているかどうかであり、スポットETFのフロー動向がそのヒントとなる。
XRPのスポットETFを通じた機関投資家の資金流入は、回復傾向を明確に示す。5月第1週には3万5210ドルの小幅な流出を記録した後、SoSoValueの週次データによれば、5月8日までの1週間で3421万ドル、直近(5月13日データ)では3111万ドルの純流入となっている。
2週連続で3000万ドル超の資金流入が見られる中、XRP価格もハンドル部分で持ち合いをうかがう。これは機関投資家も同様の強気パターンを意識していることを示唆する。次週もこの傾向が継続すれば、ブレイクアウトの需要面が十分に裏付けられることとなる。
しかしETFフローだけでは、情報感度の高いトレーダー(スマートマネー)が同意しているかは判別できない。その点はスマートマネー指標で確認できる。
スマートマネー・インデックスは、小口資金フローに対する情報感度の高いトレーダーのポジションを測る指標であり、直近では局地的な底値付近の2.40から2.42へ反発している。この構図は4月19日の動きと類似しており、その時はスマートマネーのポジション上昇に続いてXRP価格も上昇した。
取引所の動向もこれを裏付ける。GlassnodeのExchange Net Position Changeのデータによれば、5月12日のXRP流入は3,808万8506XRPだったが、翌13日には1406万7566XRPまで減少した。1日で63%の流入減となり、売り圧力が大きく後退している。
ここで3つのシグナルが一致した。ETFへの機関流入が活発となり、スマートマネーのポジションも回復傾向。取引所への売り圧力は急減した。これらが重なることで、ブレイクアウトに必要な需要の基盤が描かれる。
3つのシグナルが構図を下支えする中、最終的な判断は価格チャートに委ねられる。
XRP価格は1.42ドルで推移しており、カップパターンのネックラインは1.50~1.51ドル付近に集中している。1.44ドルを終値で明確に上抜けると、まずハンドル部分の下降チャネル抵抗を突破したシグナルとなる。
その後、1.51ドルを終値で明確に上抜ければカップ部分のブレイクアウトが確定する。この場合、12%の上昇目標である1.68ドル、そして1.618フィボナッチ拡張ラインの1.67ドルが視野に入る。
中間的なテクニカル水準が上値に重なる。0.236フィボナッチの1.44ドルおよび0.382フィボナッチの1.47ドルが次のレジスタンスとなり、0.5フィボナッチの1.49ドルと0.618フィボナッチの1.51ドルがネックラインの集積となる。
パターンの注意点にも留意が必要。過去のXRPカップ形成は失敗しており、1.41ドルを下回る終値となれば構造の弱体化が進む。この場合、1.38ドルが次のサポートとなる。1.34ドルを終値で下回れば、カップ・アンド・ハンドルのパターンが完全に否定され、ブレイクアウト仮説も消滅する。
現時点では、1.51ドルのネックラインが、1.68ドルへの12%上昇と、1.34ドルの否定ゾーンまでの緩やかな下落を分岐させている。


