韓国の葬儀会社ブモサランは、暗号資産でレバレッジ取引し、評価損が3300万ドルに達した。同社は顧客の前受金約4000万ドルを、2倍レバレッジ型のBitMine ETFに投じていた。
この事実は、ブモサランが韓国公正取引委員会に提出した2025年の監査報告で明らかになった。同社は、この損失について、吸収可能な一時的な市場動向だと説明している。
現地報道によると、ブモサランはT-REX 2X Long BMNR Daily Target ETFに、595億ウォン(約4000万ドル)を投入した。
米国上場のREX Sharesが運用する同商品は、BitMine Immersion Technologies(BMNR)の2倍のリターンを目指している。しかし2025年末時点で、保有分の帳簿価額は102億ウォン(約680万ドル)に落ち込んだ。
BitMineは主要資産として数百万イーサリアムを保有するイーサリアム型トレジャリーとして運営している。このため、ETFは今年のアルトコイン下落と連動し大きく値を崩した。
デイリー型のレバレッジ型商品は、市場変動が大きい局面ではボラティリティ減価により価値が損なわれやすい。
今回の事例は、韓国で前受葬儀資金の監督がいかに緩いかを浮き彫りにした。同分野は、公正取引委員会の管轄で「前払式割賦業」として扱われ、金融規制当局の規制対象外となっている。
唯一の義務規定は、顧客からの前受金の半分を準備金として保有することのみ。残る半分はリスクの高い証券を含め、ほぼ自由に運用できる。
韓国経済新聞の調査によると、葬儀業者75社中43%が前受金を下回る資産しか保有していなかった。
現在、投機的投資や関連会社への融資禁止を盛り込んだ6件の法案が国会で審議されている。
ブモサランは当該ポジションの解消計画を示していない。顧客の前受金は引き続きBitMineやイーサリアムの値動きに左右される。
この事案を受け、ソウルでは今後、同業他社による無謀な投資を防ぐための規制強化を求める声が高まっている。


