ハイパーリキッド(HYPE)が6月16日、過去最高値となる約77ドルを記録した。ETFの現物型で資金流入が加速し、HYPEは1日で約10%上昇し、過去最高値を更新した。
現在、HYPEの価格は約74.61ドルで推移し、過去1年で約67%上昇している。時価総額は約165.7億ドルで、暗号資産としては10番目の規模となる。
機関投資家の資金がHYPEへ傾斜する動きが鮮明となっている。6月15日にはビットコイン現物型ファンドから資金が流出する一方、ハイパーリキッド関連商品には流入が見られた。これは暗号資産ETF全体の資金ローテーションの一環である。
HYPE現物ETFは、新規設定以降、純流入額が約1億5300万ドル、取引高は約9億ドルに達した。現時点で21SharesのTHYP、BitwiseのBHYP、GrayscaleのHYPGの3商品がHYPEを直接保有している。
BeInCryptoのMarket Intelligence Experts Councilの一員であるエフェ「クリプトキッド」ケレンジ氏が独自見解を述べた。同氏はこの需要をプロトコルの経済設計に結びつけている。
この実用性が資金流入の背景となっている。ハイパーリキッドの永続型先物市場では、株式や未上場企業の株のような資産へのアクセスが可能だ。スペースX契約も含まれ、これは上場前に大きな取引高を記録した。
資金流入のタイミングも傾向を裏付ける。6月5日ごろに一時的な純流出が発生した後、ETFへの需要は急回復した。6月15日には価格上昇とともに過去最大級の単日資金流入が観測された。
強力な資金流入は全体像の一端に過ぎない。ハイパーリキッドのレバレッジは5月中旬以降高止まりしており、データはリスクが双方向で存在することを示している。
6月初旬には、価格が直近高値から下落しロングポジションの清算が急増した。直近ではHYPE価格の上昇に伴いショート清算も増加しており、ショート・スクイーズが上昇の原動力となっている可能性がある。
レバレッジの状況は大規模な売却にも影響した。アーサー・ヘイズ氏が6月初旬、HYPEを全量、72ドル超で売却し、数日後の買い戻し報道も否定した。
ヘイズ氏の離脱は強気の資金流入に対する下押し要因となった。しかしHYPEは同氏不在でも過去最高値を更新し、トレーダーの注目を集めている。
日足チャートが上値余地を示す。HYPEは1.272倍フィボナッチ水準(70.04ドル)を回復し、次の節目である1.618倍水準の約83.55ドルが最初のターゲットとなる。
2番目の目標は2倍拡張の98.47ドル付近。RSIは約63で、過熱感まで余裕があるため上昇余地が残る。
注視すべきは、価格上昇局面で出来高が減少している点だ。この乖離には警戒が必要となる。直前の高値59.41ドルが現在はサポートとなり、さらに下値では51.05ドルと上昇トレンドラインも控える。
ケレンジ氏の週足チャートでは、2024年末以降HYPEが上昇チャネルの上半分で推移している。この構造が続けば約128ドルまでの上昇が見込まれる。
またケレンジ氏は、2025年初以降HYPEが164%上昇した点を指摘する。同期間にビットコインは42%下落、イーサリアムはピークから57%下落しており、HYPEの上値余地はさらに大きいと評価する。
現状、この状況は2択である。直前の59.41ドル突破を維持すれば、83ドルおよび98ドルまでの上昇余地が続く。この水準を割り込むと、記録的な上昇は急速に失速する。


