ドナルド・トランプ氏は、キーア・スターマー英首相が辞任するとの報道について、ほぼ事実上認めた。スターマー政権による北海油田の新規開発免許の禁止が、同氏の政治的失墜の主因であると指摘した。
トランプ氏は6月21日土曜日、Truth Socialに投稿し、スターマー氏は移民とエネルギーの2つの問題で「大きく失敗した」と指摘し、英国に対して「北海の石油を開放せよ」と要求した。
英国政府は2025年11月26日、新たな石油・ガス探査免許を付与しないと発表した。この措置を講じた最大の経済大国となったもの。直後から批判が高まり、その政治的コストは急速に拡大している。
米国・イスラエルとイランの紛争により、中東全域の石油・ガス供給が混乱し、英国のエネルギー価格も急騰した。この紛争勃発以降、ブレント原油は1バレル約73ドルから114ドル近くまで上昇。オランダTTFの6月ガス先物も約50%上昇した。
Ofgem(ガス・電力市場局)は家庭向けエネルギー価格上限を7月から13%引き上げると発表した。年間の標準的なデュアル燃料(電気・ガス併用)料金は1641ポンドから1862ポンドへ上昇。ガス料金は24%増加、電気料金は5%上昇となる。
批評家らは、北海油田禁止がこうした衝撃による英国の脆弱性を深めたと指摘している。ただし、オックスフォード大学スミス校のアナリストによれば、北海油田の採掘最大化による家計の節約効果は年間16〜82ポンドにとどまる。国内原油であっても販売価格は世界市場価格で決まるため。
トランプ氏は以前、記者団に対し「スターマー氏は親切な人物だ」と述べつつも、「移民政策の見直し」と「石油掘削の再開」が必要だと警告していた。今回の投稿ではこうした曖昧さを完全に排除した。
スターマー氏は地方選で大敗し、政権基盤が大きく揺らいだ。アンディ・バーナム氏の補欠選挙での大勝も打開策にはならなかった。スターマー氏の辞任を正式に求める労働党議員は約100人に上る。
英国メディアは、月曜日にも公式発表がある見通しだと日曜日に一斉に報じた。