米ドル指数(DXY)が100を上抜け、2025年5月以来の高水準となった。夏場に向けてリスク資産に新たな下押し圧力がかかる可能性を示唆。
歴史的に、ドル高は世界の流動性を吸収し、株式と暗号資産の双方に重しとなる。今回の急騰は、今後数か月間トレーダーにとって厳しい局面を予感させる。
ドル指数は主要6通貨に対するドルの動きを追跡する。指数が上昇すると、ビットコインや株式などドル建て資産は下落しやすい。
この逆相関は2026年の大半で続いた。タカ派色の強い米連邦準備理事会(FRB)が直近の局面を一段と押し上げた。
中央銀行は6月17日に政策金利を3.50~3.75%で据え置き、追加利上げの可能性を示唆した。5月の消費者物価は前年比4.2%上昇し、2023年4月以来の高水準。
高金利が長期化すればドルを支え、投機的資産から資本を引き上げる。ビットコイン(BTC)は6万2368ドル付近で推移し、24時間で約3%下落。
株式市場も同様に不安定となり、投資家は金融環境の引き締まりに構える。ドル高は国外の債務者のコストも上昇させ、世界的な流動性も引き締める。
マクロアナリストのテッド・ピローズ氏は、さらにドル高が続くとみる。
投機筋のポジションを示す別のチャートでは、ドル買い持ちが膨らんだ。ネットロングポジションは280億ドルに急増し、2024年・2025年と並ぶ高水準に迫る。
DXYは1年以上、狭いレンジで推移してきた。現在はその上限を試す展開となっている。
ポジションの偏りは、逆張りの警戒シグナルにもなりうる。ただし、同様のドル高局面は2021年・2022年の強いラリーに先行した。
現時点では、ポジションの動向は強気に傾く。明確なブレイクアウトとなれば、リスク資産の売りが加速する可能性。
いずれにせよ、長期に渡るレンジは静観できない水準まで縮小。どちらに転ぶかでトレーダーの戦略も大きく左右される。
日足チャートでは、DXYが101.17近辺で引けた。100.0~100.6のレジスタンスを上抜け、2月安値95.5付近から上昇トレンドラインに沿って推移。
RSI(相対力指数)は70に接近し、モメンタムが高まる兆し。次のDXYターゲットは102付近、2025年5月の高値圏。
4時間足でも同様に、6月18日ごろ上昇チャネルを上抜け、計測目標値は102付近となる。
この水準を突破すれば、103.0~103.3のレジスタンスが次の焦点。2つの時間軸とも同方向の上値を示唆。
サポートは現在、100台と上昇トレンドライン上に位置。100を再び下回れば、強気のシナリオは崩れ、ビットコインや株にも安心感。
現段階では、モメンタムはドルを後押し。今後この強さが持続するかが、夏の暗号資産と株市場の動向を左右する。

