事故やあおり運転など、万が一のときの記録を残せるドライブレコーダー。最近ではバイクに取り付ける人も増え、高性能なモデルが続々販売されています。しかし、たくさんのメーカーから販売されているうえに、サイズや仕様もさまざま。どれを選べばよいか迷うことも多いのではないでしょうか?
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のバイク用ドライブレコーダー12商品を集め、8個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのバイク用ドライブレコーダーをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなバイク用ドライブレコーダーは「いかなる状況でも事故映像をしっかり記録できるうえ、後から映像を確認しやすい商品」。徹底検証してわかったバイク用ドライブレコーダーの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
ベストなバイク用ドライブレコーダーを探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のバイク用ドライブレコーダー12商品を集め、以下の7個のポイントで徹底検証しました。検証①:撮影範囲の広さ検証②:ナンバーの読み取りやすさ検証③:夜間の映像の明瞭さ検証④:白飛び・黒つぶれの少なさ検証⑤:防水性検証⑥:便利機能の豊富さ検証⑦:バッテリー持ちの良さ
おすすめスコア:4.75(2025/12/21時点)
最安価格:72,800円(2025/12/21時点)
スマートモニターつきならコレ!カメラの性能も申し分なし
タナックスの「スマートライドモニターAIO-5Lite SRS-001」は、ドライブレコーダーが付属したスマートモニター。昼夜問わず鮮明な映像が録れるので、スマートモニターをバイクに装着することに抵抗がなければ、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。水平画角114度のフロントカメラとリアカメラの組み合わせで、前後の撮影範囲を広くカバーします。防水性の検証では、本体・カメラ・GPSセンサーのすべてがIPX6の試験をクリアしました。雨の中でも気をつかうことなく使用できるでしょう。駐車監視機能やGPS機能もそなわっており、利便性の高さも求めている人にぴったりのドライブレコーダーです。白飛びには少し弱めでしたが、黒つぶれはほとんど起こらなかった点は好印象です。解像度はフルHDで、7m先のナンバーもしっかり読み取れるだけの鮮明な映像が撮影できました。車両電源から電源をとるので、バッテリー切れの心配はありません。スマートモニターを搭載しているので、その場で映像の確認ができる点もうれしいポイント。多彩な便利機能も搭載されており、さまざまなシーンで柔軟に対応できるため、機能性を求める人に一押しのドライブレコーダーです。
おすすめスコア:4.71(2025/12/25時点)
最安価格:34,199円(2025/12/25時点)
圧倒的な水平画角が特徴。広範囲を撮影して証拠を残しやすい
ミツバサンコーワの「バイク専用ドライブレコーダー EDR-21Gα」は、バイク専用設計で前後2カメラを搭載し、フルHD約200万画素で録画する仕様です。Gセンサー搭載で、衝撃を感知した際に自動録画もできるため、事故や当て逃げ対策にもぴったりといえるでしょう。GPSで日時や位置情報を記録できるのも特徴です。撮影範囲の広さをチェックしたところ、フロントカメラは水平画角137度の広範囲をカバー。また、フロントカメラでは7メートル先のナンバープレートまで判別できました。万が一のトラブル時にも証拠映像として信頼性が高いといえるでしょう。暗所に強く、夜間の映像も比較的鮮明に記録できました。一方で白飛びや黒つぶれは発生しており、トンネル内や逆光下では画質がやや劣るでしょう。防水性の面では、カメラはIPX6の試験をクリアしたものの、本体はIPX4の試験に耐えられませんでした。通常は本体をシート下に格納するため、基本的に濡れる心配はありません。ただし、取り付けの際は本体が濡れないよう注意してください。イベント録画機能やGPS機能などの便利機能が充実しており、さまざまなシーンに対応できます。本体からの給電に対応しているため、遠出が多い人にもおすすめです。
おすすめスコア:4.61(2025/12/25時点)
最安価格:43,120円(2025/12/25時点)
白飛びや黒つぶれに強く、暗い環境での撮影に向いている
日本のバイク用品ブランドKaedearの「スマートレコードディスプレイ KDR-D21」は、バイク用のスマートモニター付きドライブレコーダーです。WDRとHDR対応により、夜間の映像でも鮮明に記録が可能と謳っています。GPS機能や無線LAN接続によるスマホ連携や、タイヤの空気圧チェックもできる多機能な一面も魅力です。夜間映像をチェックしたところ、明暗をくっきり再現する能力があり、暗い場所でも鮮明な映像を記録できました。白飛びはしやすかったものの、黒つぶれを抑えたバランスのよい映像が好印象で、逆光や明暗差の激しいシーンでも細部まで記録。防水性も高く、雨天時での使用にも向いているといえるでしょう。ナンバーの読み取りやすさをチェックしたところ、5m先のナンバーまでは読み取れました。しかし、少し映像が粗い印象で明瞭さはあと一歩というところ。一方で、フロントカメラは水平画角115度で撮影できるうえ、リアカメラが付属するので後方もカバーできるところはうれしいポイントです。本体からの給電に対応しているため、長時間のドライブでもバッテリー切れを心配せずに運転できるでしょう。夜間の運転や、天候を気にせず使用したい人にもおすすめのドライブレコーダーです。
おすすめスコア:4.6(2025/12/25時点)
最安価格:43,780円(2025/12/25時点)
取り付けの自由度が高い。取り付け場所に困っている人におすすめ
デイトナの「MiVue M820WD 40860」は、カメラを取り付けられる場所の面積が狭いバイクに向いているドライブレコーダーです。カメラの取り付け台座が小さめであるうえにオフセットされているので、取り付け方法の自由度が高いことが特徴。本体も小さいため、シート下のスペースが狭いバイクにもおすすめです。防水試験ではIPX6の試験に耐えました。通常使用で防水性が懸念になることはないでしょう。フロントカメラの水平画角は115度と広めで、リアカメラも搭載しているので前後の映像がしっかりと記録できます。7m先のナンバープレートを識別できたので、トラブル時の証拠映像として使いやすいでしょう。暗い場所でも比較的明瞭な映像を記録できる点も魅力です。ただし、明暗差の大きいシーンでは白飛びや黒つぶれが目立つ傾向があり、評価は伸びませんでした。トンネルの出入り口や逆光などでは映像の一部が飛んだり潰れたりする可能性があります。明暗差の激しい環境での使用が多い人は、注意が必要です。広範囲を捉えたい人や、夜間走行が多い人におすすめのドライブレコーダーといえるでしょう。駐車監視機能やGPS機能など、便利な機能も豊富であるため、多機能なドライブレコーダーを求める人にとっても満足できる商品といえるでしょう。
おすすめスコア:4.4(2025/12/21時点)
最安価格:28,640円(2025/12/21時点)
薄めのスマートモニター付き。夜間も比較的明瞭な映像を記録
NikoMakuの「ドライブレコーダー SM-2」は、CarPlayやAndroid Autoに対応し、無線LANでスマートフォンと連携可能なドライブレコーダーです。厚さ20mm以上のスマートモニターが多いなか、厚さ14mmと薄型の設計である点も魅力です。フロントカメラの水平画角が115度と広範囲をカバーでき、リアカメラも搭載していて撮影範囲の広さは申し分ない結果に。あおり運転や追突事故など、後方からのトラブルにも備えたい人におすすめです。一方で、ナンバーは5m先のものまでしか読み取れず、夜間の映像も暗めに映りました。防水性では露出部分・収納部分ともにIPX6を記録。雨天時でも使用しやすい印象です。本体からの給電に対応しているため長時間の撮影が可能で、遠出したり長時間のツーリングをしたりする機会が多い人にとって魅力に感じるでしょう。白飛びを抑えた映像で記録できるため、日中の運転が多いひとにおすすめのドライブレコーダーです。録画サポート機能も充実しており、シンプルな操作性を求める人にも向いています。
おすすめスコア:4.36(2025/12/25時点)
最安価格:19,980円(2025/12/25時点)
ヘルメットマウント装着型。夜間はきれいだが白飛びに弱い
昌騰の「MAXWIN バイク用ドライブレコーダー MF-BDVR001」は、ヘルメット装着型で前後同時録画が可能なドライブレコーダー。スマート感知センサーによる、装着時の自動録画機能が搭載されているモデルです。撮影範囲の広さをチェックしたところ、水平画角105度のフロントカメラを搭載し、リアカメラも付属するため前後の広範囲を記録できました。ナンバーの読み取り精度が高く、8m先のナンバープレートが読み取れるレベルでした。夜間でも周囲の状況を鮮明に捉えられ、明瞭な映像でした。暗い時間帯の運転が多い人にとって心強い性能です。一方で白飛びはしやすいので、夜間のヘッドライトやトンネルの出口の逆光の環境下では鮮明に撮影しにくいでしょう。また、バッテリー内蔵タイプで充電切れする可能性があるので、ツーリング中はこまめに電源を切っておくことをおすすめします。広範囲をカバーしたい人や、後方の映像も残しておきたい人にとって満足しやすいこの商品。夜間での明瞭な映像記録も期待でき、証拠能力の高さを重視する人や、暗い時間帯の運転が多い人におすすめです。
おすすめスコア:4.36(2025/12/21時点)
最安価格:27,400円(2025/12/21時点)
前後カメラ付きで広範囲を撮影できるが、逆光は苦手
デイトナの「MiVue M760D 17100」は、バイク用の前後2カメラドライブレコーダーで、ソニー製Starvis CMOSセンサーを採用し、暗所での録画対応が特徴と謳っています。イベント録画機能やGPS機能があるため、事故発生時の映像をしっかり記録できる点がメリット。電源は車両電源からとるタイプなのでバッテリー切れになる心配はありません。防水性にも懸念はなく、本体・カメラ・GPSセンサー・スイッチのすべてがIPX6の試験をクリアしました。一方で周囲の光量が十分でない環境では映像が暗めに記録される傾向があり、トンネルの出入り口や逆光での撮影では映像が見づらくなる可能性があるため注意が必要です。2カメラ搭載モデルで、フロントカメラの水平画角は98度。フロントカメラでは7m先のナンバープレートを読み取れました。前後の状況をしっかり記録したい人や、事故やトラブル対策を重視したい人におすすめです。
おすすめスコア:4.19(2025/12/21時点)
最安価格:29,800円(2025/12/21時点)
スマートモニター付きで夜間も明瞭。ナンバーは読み取りにくい
Changerの「バイクドライブレコーダー」は、CarPlayやAndroid Autoにワイヤレス接続可能なバイク用ドライブレコーダー。5インチの液晶はタッチパネル式で、直感的に操作できる便利な仕様が魅力的です。露出部分・収納部分ともにIPコードの防水性は実測でIPX6相当と高く、強めの雨に耐えられるレベル。車両電源から給電するタイプなので、バッテリーを気にする必要もありません。GPSは内蔵されていないものの、マニュアル録画が可能です。一方でナンバーの読み取り精度は低く、4mまで近づかないとナンバープレートを完全に読み取れませんでした。白飛びや黒つぶれも目立ち、映像の一部が不鮮明になる可能性があります。特にトンネルの出入り口や逆光での撮影が多い人には、やや不安が残るかもしれません。一方で映像は粗いものの暗所には強く、夜間の走行でも周りの様子を明るく記録可能。そのうえ水平画角109度のフロントカメラに加えてリアカメラが付属するので、前後の様子を撮影したい人や、夜間走行が多いなら検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.12(2025/12/21時点)
最安価格:17,900円(2025/12/21時点)
ナンバープレートはしっかり記録できる。暗所撮影はやや不向き
中国の車載機器メーカー慕晟が展開するAKEEYOの「バイクドライブレコーダー AKY-710S」は、高解像度と高フレームレートで鮮明な映像の記録が魅力と謳っている商品です。バイクやヘルメットにも装着可能で、防水・防塵性能を備えています。ナンバープレートの読み取り精度を検証したところ、10m先のナンバープレートを鮮明に記録できました。防水性能も高く、露出部分・収納部分ともにIPX6の試験をクリア。雨天時でも使用しやすいでしょう。一方で水平画角約106度のフロントカメラのみで、リアカメラの搭載はありません。また、夜間の映像は明瞭さに欠け、暗い場所での撮影では細部の確認が難しい結果となりました。バッテリー持ちは5時間程度で、長時間の使用には不向きといえるでしょう。ただしUSB経由で充電しながら使えるため、バイクから電源を引っ張れる人は充電切れを気にする必要はありません。ナンバー読み取り性能や、防水性を重視したモデルを探している人におすすめのドライブレコーダーです。夜間走行が多い人や広範囲をカバーしたい人には物足りないかもしれません。
おすすめスコア:4.1(2025/12/25時点)
最安価格:23,696円(2025/12/25時点)
前後を広範囲にカバー。ナンバーはしっかり記録しづらい
デイトナの「MiVue MP30 GPS 49341」は、バイクヘルメットに装着可能なドライブレコーダーで、約400万画素の前後2K録画に対応しています。ボタン1つですべての操作ができるシンプルな設計が魅力です。GPS機能で位置や速度情報を記録し、スマホで録画映像を確認できます。便利機能の高さでは、GPSや録り忘れ防止機能も搭載されていて高評価を獲得。また、フロントカメラとリアカメラを備え、前後の両方をカバーできるのもうれしいポイントです。防水性能にも優れており、雨天時でも使いやすいでしょう。一方でナンバーの読み取り精度の検証では、3mの距離まで近づかないとナンバープレートを読み取れませんでした。また、夜間・明暗差のある環境ともにそれほど明瞭には映せませんでした。とくに明暗差のある環境では黒つぶれしやすいので、トンネルの中では周囲の状況を正確に記録しづらいでしょう。映像の鮮明さを重視する人は、ほかの商品も選択肢に入れて検討するのがおすすめです。フロント・リア2つのカメラで周囲の状況をとらえられるドライブレコーダー。ナンバーの読み取り精度は低いので、事故やトラブルへの十分な備えを目的にする場合は、やや不安が残るでしょう。
監修者:バイク大好きフォアグラさん(元バイク屋のYouTuber)
ガイド:八幡康平(元ガジェットメーカー営業/マイベスト 家電・カーバイク用品担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


