少額から不動産投資に挑戦したい人におすすめの不動産クラウドファンディング。1万円から投資できるうえ、通常の不動産投資よりもリスクが低いのが魅力です。しかし、さまざまな企業が運営しているうえ仕組みも複雑なので、どこに登録すべきか迷う人も多いのではないでしょうか。
今回は、人気の不動産クラウドファンディングサイト28サイトを、5つのポイントで比較して徹底検証。おすすめの不動産クラウドファンディングサイトをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな不動産クラウドファンディングサイトは「応募機会が多く、劣後出資の割合・想定利回りが高い案件の取り扱いが多いうえ、運営会社の安定性が高いサイト」。徹底検証してわかった不動産クラウドファンディングサイトの本当の選び方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
マイベストではベストな不動産クラウドファンディングサイトを「応募機会が多く、劣後出資の割合・想定利回りが高い案件の取り扱いが多いうえ、運営会社の安定性が高いサイト」と定義。そんなベストな不動産クラウドファンディングサイトを探すために、人気の不動産クラウドファンディングサイト28サイトを集め、以下5つのポイントから徹底検証しました。なお、今回は匿名組合型の商品を取り扱っていることを前提に、不動産クラウドファンディングサイトを選定しました。検証①:年間の案件数の多さ検証②:募集口数の多さ検証③:劣後出資比率の大きさ検証④:想定利回りの高さ検証➄:運営会社の安定性の高さ
おすすめスコア:4.44(2025/12/25時点)
応募機会はトップクラス!投資デビューするなら最有力候補
LAETOLI株式会社が運営している不動産クラウドファンディングサイト「COZUCHI」。上場はしていませんが、サイトは2019年9月から開始し5年間運営しています。関東エリアのアパート・マンション・商業施設・オフィスなど、好立地で収益性の高い不動産を多く取り扱っていることが特徴。多くの不動産クラウドファンディングサービスでは、契約期間中の解約はできませんが、COZUCHIでは手数料がかかるものの、途中解約が可能です。検証では、年間の新規案件数が27件と今回検証したサイトの平均13件を大幅に超えていました。また、募集口数に関しても直近10案件の相場が140,200口と、検証したサイトの平均である11,802口を超えているため、応募機会に恵まれたサイトといえます。直近10案件の想定利回りの平均は目安の4%を超えているものの、直近10案件の劣後出資割合の平均は4.05%と、全体平均の18.20%より低い結果に。ただし、劣後出資以外の項目は軒並み高評価だったため、応募機会の恵まれた不動産クラウドファンディングをはじめる際の最有力候補といえるでしょう。
おすすめスコア:4.29(2025/12/25時点)
募集口数が多い案件が最多!新規案件数も多く投資しやすい
保育所や学校など、社会インフラへ投資ができる不動産クラウドファンディングサイトの「CREAL」。2018年11月より6年間運営しています。資本金は12.4億円であり、上場もしているため安定性は高いといえるでしょう。募集案件が居住用や保育所、宿泊施設など幅広い点が特徴。無料セミナーも開催しているため、不動産投資の知識をつけたい人にもおすすめです。検証においては、年間の新規案件数が23件と今回検証したサイトの平均13件を大幅に超えており、多くの案件を公開していました。加えて、直近10案件の平均的な募集口数は65,200口と多い点も魅力。投資チャンスが多く、とにかく投資できるサイトを探している人には有力候補といえます。劣後出資割合は非公開のため、投資を始める際に確認する必要があります。直近10案件の想定利回り相場は5.76%であり全体のバランスが取れたサイトといえます。
おすすめスコア:4.24(2025/12/25時点)
年間の新規案件数は優秀。募集口数もまずまず
「利回りくん」は、株式会社シーラが運営している不動産クラウドファンディングサイトです。2021年6月より運営しています。資本金は4.4億円です。楽天ポイントと提携している点が特徴で、キャンペーンを実施していることもあります。検証においては、年間の新規案件数が40件であり、平均で月に3件以上は案件を公開しています。直近10案件の募集口数の相場は6,673口と各サイトの相場である3,575口を超えており、案件によっては1万口を超えるものもあります。新規案件数が多く募集口数も標準的な水準を超えているため、投資できる確率は高いといえるでしょう。直近10案件の想定利回りは3.00%~5.80%と幅広く、平均も4.35%と目安である4%以上です。劣後出資割合の平均は5.00%と出資割合は小さいものの、直近10案件中9件は運用期間1年以内の短期案件が中心であるため、ある程度はリスク軽減が図られているサイトといえるでしょう。応募機会が多く、投資チャンスもあるサイトを探している人には魅力的なサイトといえます。
おすすめスコア:4.24(2025/12/25時点)
リターン水準の高い案件が多い。応募機会が平均以上なのも魅力
不動産開発事業が中核のワイズホールディングスが運営する不動産クラウドファンディングサイト「利回り不動産」。2021年7月より運営しています。資本金は1億円です。案件に投資すると投資金額に応じて、独自ポイントのワイズコインが付与されるのが特徴です。貯めたコインは投資資金やギフト券との交換が可能。他社ポイントとも交換できるため、ポイ活をしたい人には魅力的ですよ。検証では、新規案件数は年間16件と平均の13件より多い結果でした。直近10案件の募集口数の相場は35,325口で比較したサイトの平均より多いため、投資チャンスは多いでしょう。出資上限額を設けた案件もあるため、経験問わず投資チャンスの恵まれたサイトといえます。また、直近10案件の劣後出資割合はすべて10%と平均より低いものの、10案件すべてが運用期間が1年未満の短期案件なのでリスクが軽減された案件が多いといえます。直近10案件の平均的な想定利回りも10.00%と目安の4%も大きく超えていました。なかには10%以上の想定利回りをつける案件もあるため、リスクを抑えつつ積極的に利益を狙いたい人にとっては候補に入るサイトでしょう。
おすすめスコア:4.14(2025/12/25時点)
年間の新規案件数が充実。劣後出資割合の高い案件も多い
「Rimple」は、プロパティエージェントが運営する不動産クラウドファンディングサイトです。2020年2月より運営開始。運営会社は資本金6.1億円で、東証に上場しているので安定性は高い会社といえるでしょう。他社サービスのポイントを自社で運営しているリアルエステートコインに交換できるのが特徴。交換したポイントは不動産投資に回せるので、ポイ活したい人にはメリットといえます。検証では、年間の新規案件数は20件と平均13件より多い結果でした。募集口数は直近10案件の相場だと5,516口と比較したサイトの相場を超えており、投資チャンスは多い不動産クラウドファンディングといえるでしょう。また、直近10案件の劣後出資割合はすべて30%であり、リスク対策も十分できます。ただし、直近10案件の平均的な想定利回りが2.93%と目安の4%より低い点がネック。ローリスクな案件に積極的に応募したい人には魅力的なサイトといえます。
おすすめスコア:4.12(2025/12/25時点)
新興国に投資できる。想定利回りの高い案件が多い点が魅力
TECRA株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサイト「TECROWD」。2021年4月から運営開始しており、運営会社は上場していません。東アジアや中央アジアの物件を中心に取り扱っているのが特徴です。高い利回りに期待できる新興国物件に応募できる点がメリットです。今回の検証では、年間の新規案件数が18件と比較したサイトの平均13件を超えていました。直近10案件の募集口数は3,000口程度のものから30,000口を超えるものまであり、案件によって差が大きいです。応募機会も多く、案件によっては投資チャンスも高いサイトといえるでしょう。新興国の物件が多く、直近10案件の想定利回りの平均は9.65%と高めでした。一方で、劣後出資割合は平均5.57%と低く、直近10案件のなかでは運用期間が1年以上の長期案件が半数以上を占めているので、リスクは高めな案件が多いといえます。多少リスクが高くてもリターンを狙いたい人には選択肢の1つになるサイトでしょう。
おすすめスコア:4.1(2025/12/25時点)
低リスク・高リターン狙いの人に。案件数も多い
株式会社フロンティアグループが運営する「らくたま」は、2024年4月にサービスを開始した新興の不動産クラウドファンディングです。最低出資額が1万円と低いほか、WEB上ですべての手続きが完結するため、初心者の人でも出資のハードルは低めといえます。今回の検証では、年間の新規案件数が20件と比較したサイトの平均13件より多い結果に。直近10案件の募集口数の相場は7,000口を超える水準で、検証平均を若干下回る水準でした。直近10案件の劣後出資割合の平均は38.1%と、検証したサイトの平均を大きく上回りました。直近10案件の想定利回りの平均についても6.14%と目安の4%を超える水準です。リスクを抑えつつリターンも狙っていきたい人にとっては候補になる不動産クラウドファンディングといえます。
おすすめスコア:4.04(2025/12/25時点)
年間の案件数が最多!リスクが軽減されている案件も多かった
「TSON FUNDING」は、さまざまな不動産小口化商品を提供する株式会社TSONの不動産クラウドファンディングサイトです。運営会社は上場しておらず、2020年12月より運営開始。案件によっては全期間家賃保証が付くため、空室リスクを避けたい人には魅力的といえます。今回検証したなかでは、年間の新規案件数が最多の65件と比較したサイトの平均13件を大幅に上回る結果でした。ただし、直近10案件の平均的な募集口数が1,068口と小口の案件が多いため、応募機会には恵まれているものの、投資機会の多いサービスとはいえません。また、想定利回りは直近10案件の平均が5.72%と、目安の4%以上の水準の案件を多く取り扱っていました。直近10案件の劣後出資割合もすべて10%以上で、直近10案件はすべて運用期間が1年以内の短期案件だったことを考えると、基本的にリスク軽減がされているといえるでしょう。バランスの良い案件を狙っている人には、魅力的な不動産クラウドファンディングサイトといえます。
おすすめスコア:4.04(2025/12/25時点)
運営会社の安定性に期待できる。年間の新規案件数も多い
株式会社グローベルスが運営している不動産クラウドファンディングサイト「大家.com」。2020年10月から4年以上運営しています。運営会社の親会社が東証スタンダード市場に上場しているので、安定性は高いサイトといえるでしょう。今回の検証では、新規案件数が年間で13件と検証したサイトの平均である13件と同じ水準でした。しかし、募集口数の相場が3,745口と検証したサイトの平均より少なく物足りない結果に。投資機会は少ないものの、応募機会は恵まれているサイトといえます。直近10案件の想定利回りは3.50~7.00%で平均は4.30%と、目安の4%を超えている案件を多く取り扱っています。劣後出資割合は5.34~24.34%と案件によってかなり差があるので、リスクを抑えたい人は投資する前に案件ごとの劣後出資割合を確認するのが良いでしょう。目安以上の利回りを狙っている人には検討の価値がある会社といえます。
おすすめスコア:4.03(2025/12/25時点)
運営会社の安定性は魅力。劣後出資割合の高い物件が多い
株式会社FJネクストホールディングスが運営している不動産クラウドファンディングサイトの「GALA FUNDING」。2022年5月に営業開始。運営会社は上場しており、資本金は27.7億円と倒産リスクは比較的低い点は魅力といえます。今回の検証では、年間の新規案件数が10件と比較したサイトの平均13件より低く、直近10案件の募集口数の相場も5,000口未満と少ないため、応募機会・投資機会は少ないサイトといえます。直近10案件の劣後出資割合はすべて30%と、検証したサイトの平均を大きく上回りました。一方で、直近10案件の想定利回りの平均は3.00%と目安の4%より低く物足りない結果に。低リスクな案件を探している人には、検討の価値があるサイトといえます。
監修者:伊藤亮太(Ryota Ito)(ファイナンシャルプランナー)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
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