個人投資家向け資産運用サービスのデジタル証券「renga」を展開するフィンテックスタートアップ企業デジタル証券株式会社(DS社)が、シリーズAラウンド3rdクローズとして総額3億円の資金調達を実施したと12月26日に発表した。
調達元は、日本郵政キャピタル及び日本郵政が出資する「日本郵政キャピタル1号投資事業有限責任組合」、農林中金キャピタル及び農林中央金庫が出資する「農林中金キャピタル戦略協創1号投資事業有限責任組合」、そしてホリプロ・グループ・ホールディングスとのこと。
今回の調達によりDS社設立以降の累計資金調達額は15億円になったとのことだ。
なお同社は今年9月、シリーズAラウンドの2ndクローズを実施し総額3億円を調達していた。
この際に出資参加したのは、「三菱UFJキャピタル10号投資事業有限責任組合」。同ファンドにはSBIホールディングス傘下のSBIベンチャーズスリー(SBI Ventures Three)、三菱商事、そして三菱UFJキャピタルと三菱UFJ銀行が出資している。
DS社が9月に募集受付を開始した、renga第1号案件の「デジタル証券「renga」第1号〜レジデンス(北品川)〜」は、募集総額14.25億円の資金調達を完了し、12月19日から運用を開始している。
なお「デジタル証券「renga」第1号〜レジデンス(北品川)〜」は、ファンド組成・販売・運用に至るまでの一連のサービスを自社グループ単独で実現した点および、本ファンド運用期間中のデジタル証券の投資家間売買(相対取引)を可能にした点で、日本初のデジタル証券ファンドとのこと。
ファンド組成にあたっては、北品川のレジデンス1棟を投資対象物件とし、千葉銀行がノンリコースローンに取り組み、デジタル証券の発行で総額14.25億円を個人投資家等から集めたとのことだ。
参考:デジタル証券株式会社・デジタル証券株式会社2
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