Rippleは、SBIグループとの継続的な協力関係を持っているようですが、同社はこの過去の協力関係を超えて、Circleが発行する米ドルペッグのステーブルコインであるUSDCを利用した新しいキャッシュレス決済ソリューションを日本でテストする準備を進めています。パイロットテストは2026年春に開始される予定です。
このプラットフォームは、日本で唯一のステーブルコイン管理登録事業者であるSBI VCトレードが、大規模な小売店チェーンとつながりを持つ決済サービス企業APLUSと協力して管理します。これにより、消費者はUSDCで支払いを行い、小売店は日本円を受け取ることが可能になります。
メタマスクなどのプライベートウォレットにUSDCを保有する投資家は、店舗が提供するQRコードをスキャンして取引を行います。SBI VCトレードは、その後USDCを日本円に換金し、APLUSに送金し、APLUSが加盟店に配送します。
SBIは、この新しいシステムは大阪・関西万博で来場者向けにデジタルウォレットを導入した経験に基づいていると述べています。また、デジタルドルでの支払いにより、現金を持ち歩くよりも簡単に決済できる外国人にとっても便利になるでしょう。
特にUSDCの選択は、SBIがRippleと関係があることが知られているため、関心を集めています。XRP支持派の弁護士ビル・モーガンは、「SBIの選択したパートナーがRippleのトークンではなくUSDCを使用しているという事実は、単にRippleのタイミングを反映しているだけかもしれません」と説明しました。実際、2025年3月にSBI VCトレードが日本初の登録ステーブルコインプロバイダーとなった時点で、RLUSDはまだ利用可能な状態ではなく、SBIはCircleとの既存の機能的なパートナーシップを持っていました。
モーガンはさらに、Rippleのステーブルコインの展開が米国証券取引委員会によるRippleに対する訴訟により遅れたため、RLUSDは最終的に追いつくことが期待されていると説明しました。それでも、モーガンによれば、RLUSDはRippleにとって重要なマイルストーンです。
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すべてが順調に進めば、SBIとAPLUSは追加の店舗でシステムの導入を開始し、日本全体でステーブルコイン決済を利用する可能性もあります。これは、日本の地元住民や観光客にとってショッピングをより簡単にするための新たな一歩です。
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