2025年初めに発生した大規模データ漏えい事件に関連して、インドでコインベース(Coinbase)元カスタマーサービス従業員が逮捕された。
コインベースは、大規模なデータ漏えいに関与した元カスタマーサービスエージェントがインド警察によって逮捕されたことで、深刻なセキュリティインシデント解決に一歩近づいた。同社のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)は、顧客データ漏えい事件の捜査進展を受け、インド警察の尽力に感謝の意を表し、同社は不正行為を一切容認せず、世界中の当局と協力して関係者の責任追及に努めると述べた。
今回の逮捕は、顧客情報を漏えいさせ、世界的な法執行機関の協力を促した事件について、数カ月にわたる捜査が行われた後のことで、同CEOがインド当局の役割を公に認めたことで、仮想通貨関連犯罪に対する国境を越えた対応の強化が強調された。
同CEOによると、逮捕された人物は同社の元サポート担当者で、今後、捜査が進むにつれてさらなる逮捕者が出る事が予想されている。
ハッカーは、主にサポート業務やアウトソーシング業務を担当する同社の海外従業員や契約社員に賄賂を渡し、氏名、住所、メールアドレスなどの顧客情報を盗み出していた。同社は、パスワードとログインキーは安全であり、アカウントが直接危険にさらされているわけではないと述べています。
攻撃者は2,000万ドル(約31億円)の身代金を要求したが、同社はこれを拒否し、情報提供に対して2,000万ドルの報奨金を提示し、戦う姿勢を見せていた。被害の修復と顧客保護を含む、この侵害の総費用は1億8,000万ドルから4億ドル(約280億円~623.4億円)に上る可能性がある。
ハイデラバード警察が主導するインド当局は、コインベースをはじめとする関係機関と連携し、元エージェントを拘束しており、今回の逮捕により、捜査の強化、仮想通貨関連犯罪の取り締まりにおけるインドの役割拡大を改めて浮き彫りにした。
また、同社はこの計画に関与した人物を特定するために、米国検察を含む国際的なパートナーと緊密に協力。さらに、捜査官が追加容疑者を追及する中で、引き続き法執行活動を継続していくとのことだ。
今回の事件は、同社が規制問題に悩まされていた約2年を経て、インドでの事業を再開した直後に行われおり、Coinbaseは米国で予測市場に対する州の規制をめぐる訴訟の最中でのことだ。
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