分散型金融(DeFi)向けレイヤー1であるインジェクティブ(INJ)が足元で強含んでいる。多くのアルトコインが軟調に推移するなか、INJは直近で12%超上昇した。背景にはDATによる供給量の7%取得があるとみられる。需給構造の変化は価格の持続的な押し上げ要因となるのか、市場の関心が高まっている。
IIP-619関連のニュースが本日の価格急騰を促した。
IIP-619は、インジェクティブのネットワークにおける主要なガバナンス提案である。インジェクティブのリアルタイムEVMアーキテクチャの大幅なアップグレードを目指す。この提案は次世代決済のサポート強化やMultiVMエコシステムの拡張も目的とする。
この提案の目的は以下の通り。
99.99%のステーキング参加者がIIP-619に賛成票を投じた。インジェクティブによる正式発表後、INJ価格は3ドルから3.4ドルへ12%超上昇した。一時、価格は3.95ドルに達した。
こうした好材料を受け、数カ月続いた下落基調の後、INJに投資家の注目が戻った。
再び関心を集める要因として、パイナップル・ファイナンシャルの買い集めも挙げられる。同社は自身が保有するINJトークンが700万枚超(インジェクティブの総供給量の7%相当)であることを新ダッシュボードで明らかにした。
チャートからは、パイナップル・ファイナンシャルが2月を通じてINJ保有量を増加させてきたことが読み取れる。
加えてArtemisのデータによれば、インジェクティブの1日当たりトランザクション手数料は14000INJ前後で推移している。ネットワークはここ数年、安定して手数料収入を伸ばしてきた。
この成長は実質的なオンチェーン活動であると示唆する。利用者はネットワーク上でステーキングやトレード、アプリ開発などを継続。
ただし、これらの好材料でも、アルトコイン全体を覆うマイナスのセンチメントを打ち消すには不十分な可能性が高い。INJの現在価格は依然として過去最高値比で90%以上低い。回復には新規投資家からの大規模な資金流入が不可欠となりそうだ。


