熱で溶かした樹脂を積み上げて立体を造形する、FDM(FFF/熱溶解積層)方式の3Dプリンター。フィギュア作成などの趣味から実用的なパーツ作りまで幅広く活用でき、高精度な印刷が可能なモデルも増えています。しかし、「FDM方式のメリットやデメリットは何?」「初心者でもきれいに作れる?」など、気になることが多いですよね。
今回は、最新商品や売れ筋上位から人気のFDM方式の3Dプリンター11商品を集め、6個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめのFDM方式の3Dプリンターをランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください。
ベストなFDM方式の3Dプリンターを探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のFDM方式の3Dプリンター11商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。検証①:出力スピード検証②:仕上がりのきれいさ【FDM方式】検証③:準備の速さ検証④:使い勝手のよさ検証⑤:音の静かさ検証⑥:カラーチェンジの速さ
おすすめスコア:4.72(2026/02/24時点)
最安価格:129,589円(2026/02/24時点)
精度も操作性も一段上。モノづくりに没頭できる納得の一台
Bambu Labの「P2S PF004-U-JP」は、5インチのタッチスクリーンを搭載し、スマホ感覚で直感的に操作できるFDM方式の3Dプリンター。内蔵カメラが1080Pの高解像度・高FPSへと進化したことで、同メーカーの「P1S」に比べて映像が鮮明になり、遠隔で監視がしやすい点が特徴です。使い勝手の面では立ち上がりが8分、ノズルの加熱は55秒で完了。比較的にスムーズといえ、それほど待たされることなく作業を開始できます。精密な検証用のテストモデル(約4cm角)を出力したところ、わずか31分で完了。従来は1時間ほどかかることもあった内容ですが、その約半分の時間で終えられる速さです。これなら試作と修正を繰り返す作業も、ストレスなくスムーズに進められるでしょう。仕上がりの面では寸法精度が高く、テストモデルがそのまま形になったような再現性の高さです。オーバーハングやブリッジもきれいに印刷でき、レイヤーシフトも発生しませんでした。糸引きによる後処理の手間は多少ありましたが、サポートの剥離性も良く、総じて設計図に近い精度の高い造形が期待できます。機能面も充実しており、特にフィラメント関連の自動検知やAI監視機能が優秀です。もし出力中に材料が切れても自動で一時停止して通知するため、造形ミスで時間やフィラメントを無駄にする心配がほとんどありません。操作もタッチパネルで完結し、出先からスマホで様子を確認・操作できるのも非常に便利です。また、動作音は59.7dBほどで比較的静かなため、リビングなどの生活スペースに置いてもそれほど気にならないでしょう。クオリティに妥協したくない人はもちろん、プリント中の様子をこまめにチェックしたい人や、設定の手間を減らしてスムーズに作業を始めたい人にぴったりな一台です。高い寸法精度と便利な機能がそろっているため、趣味から仕事まで、自宅やオフィスで快適に使いこなせるでしょう。
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気軽に多色造形でき、精度も高い。自由なモノづくりのお供に
Bambu Labの「A1 mini combo」は、プリンター本体である「A1 mini」に、マルチカラー印刷を可能にする「AMS Lite」がセットになったモデルです。最大4色のフィラメントを自動で切り替えるため、単色では難しかった表現も手軽に形にできるでしょう。立ち上がりには7分、ノズルの昇温には1分5秒かかりました。それほど手間取ることなく作業を開始できます。テストモデルの出力もわずか37分で完了し、試作を繰り返したいときでもストレスを感じさせないスピードです。カラーチェンジにかかった時間は1分50秒と一般的なレベルですが、多色造形の利便性を考えれば十分に許容できる範囲でしょう。仕上がりについても、寸法精度が高く、イメージをそのまま再現できる実力があります。オーバーハングやブリッジも高い水準できれいに印刷でき、糸引きも少ない結果に。サポートの剥離性も良いため、後処理に悩まされることもほとんどありませんでした。さらに、動作音は59.2dBと比較的静かな設計で、生活空間に置いていても作業を邪魔しないレベルに収まっています。機能面では、フィラメントの自動補給や遠隔操作など、初心者がつまずきがちな部分をしっかりサポートします。スマホやタッチパネルから直感的に操作でき、フィラメント切れを心配せずに任せっきりにできるのも便利です。単なる高速印刷にとどまらず、手軽に多色造形を楽しめるのがこの機種の強み。実用パーツから色鮮やかなホビー制作まで、アイデアの幅を広げたい人にぴったりな一台といえます。
おすすめスコア:4.6(2026/02/24時点)
最安価格:45,300円(2026/02/24時点)
小型でも妥協なし。手軽さと精度を両立した実用的なモデル
Bambu Labの「A1 mini」は、機能を絞り込むことで低価格と省スペースを実現したエントリーモデルです。マルチカラーユニット(AMS Lite)は付属しませんが、造形精度や速度といった基本性能は上位機種と同様の仕様を備えています。まずは最小限の構成で、高品質な3Dプリントを始めたい人に適した一台です。テストモデルの出力は37分で完了しました。待ち時間をほとんど感じさせない速さで、ストレスなく作品を仕上げられる実力といえます。試作を繰り返したい人や、短時間で複数の造形物を作りたい人におすすめできる商品です。ノズルの加熱は1分5秒、立ち上がり全体は7分で完了したため作業開始までのハードルは低めでしょう。仕上がりについても、設計データを忠実に再現できる高い再現性を備えています。複雑な形状やサポートの剥離性も良好で、精密なパーツ製作にも対応できる実力がありました。わずかに糸引きが見られる場面もあったものの、気になるほどではなく安定した仕上がりが期待できます。カラーディスプレイでの直感的な操作に加え、遠隔監視やフィラメント切れ検知など基本機能は充実しています。AI監視機能などの高度なものはありませんが、初心者がトラブルを防ぐには十分な仕様です。動作音は59.2dBと比較的控えめで、生活空間にも馴染むレベル。180mm角というサイズ制限はあるものの、省スペースで精度の高い試作をスピーディに繰り返したい人にはぴったりな一台です。
おすすめスコア:4.6(2026/02/24時点)
最安価格:71,999円(2026/02/24時点)
高い再現性と静音性が魅力。準備の時間はゆとりを持って
ELEGOOの「Centauri Carbon」は、CoreXY構造(フィラメントを吐き出すパーツが高速で動いてもブレにくい特殊な構造)による安定した造形と、幅広いフィラメントへの対応力が特徴のモデルです。ノズル掃除用のブラシやフィラメントの排出口を備えており、メンテナンス性にも配慮されています。特筆すべきは、出力スピードと仕上がりの安定感です。テストモデルの出力スピードは32分と非常にスピーディ。寸法精度やオーバーハングの再現性といった各項目で、設計データを忠実に再現できる実力を備えていました。糸引きも抑えられており、サポート材の剥離もスムーズなため、出力後の手間を減らしたい人にとって大きな助けとなります。使い勝手の面では、カラーディスプレイで直観的に操作できるほか、フィラメント切れの自動検知が備わっており予期せぬトラブルによる材料の無駄を抑えられます。フィラメント自動補給機能はありませんが、外出先からスマホで状況を確認できるうえAI監視にも対応しているため、長時間の造形も任せやすい印象です。また、動作音は59.1dBを記録しており、3Dプリンターとしては控えめな部類といえます。テレビの音を遮るほどではないため、設置場所の選択肢は比較的広いでしょう。一方で、ノズルの加熱は1分5秒で完了したものの、造形開始までの立ち上がりには10分かかりました。思い立った瞬間にすぐ出力したいという人には、この待ち時間が少し手間に感じられるかもしれません。準備に時間がかかるという弱点はありますが、静かな環境で精密なパーツをじっくり仕上げたいという人に適した商品です。
おすすめスコア:4.58(2026/02/24時点)
最安価格:99,000円(2026/02/24時点)
38分で造形完了し寸法精度も高い。準備5分で直感操作も可能
Shenzhen Creality 3D Technologyの「K1 高速3Dプリンター FDM」は、スピードと汎用性を追求したFDM方式の3Dプリンターです。高温対応のノズルを備えており、一般的な素材だけでなく、より強度の高い特殊なフィラメントにも対応できる点が大きな特徴です。出力スピードの検証では、テストモデルの造形が38分で完了しました。待ち時間による負担をほとんど感じさせない速さで、試作や量産など、スピードが求められる場面で活躍が期待できる商品です。立ち上がり自体も5分、ノズルの加熱も44秒で完了するなど非常にスムーズ。使いたいときにすぐ動き出せる機動力があります。仕上がりの面でも、細部まで設計図を忠実に再現する性能を備えていました。複雑な形状のオーバーハングも崩れにくく、サポート材の剥離も良好です。糸引きも最小限に抑えられており、後処理の手間をそれほどかけずに美しい表面に仕上がるのは、実用的なポイントといえます。スマホのように直感的なタッチ操作が可能で、フィラメント切れ検出や遠隔操作など基本機能も充実しています。AI監視などの高度な自動化はありませんが、初心者が迷わず扱うには十分な仕様です。動作音は62.3dBと、極端に静かではないものの作業部屋なら許容できるレベル。スピードと精度を両立しているため、多くのパーツを効率よく作りたい人にとって心強い一台です。
おすすめスコア:4.52(2026/02/24時点)
最安価格:74,999円(2026/02/24時点)
準備には時間がかかるが、造形スピードと精度の高さが魅力
ANYCUBICの「Kobra S1 Combo」は、多色造形に対応した高速モデルです。広めの造形サイズと、フィラメント乾燥機能や日本語UIなどの使いやすい付加機能がそろっています。特筆すべきは、出力スピードの速さ。テストモデルの出力スピードは39分を記録しており、準備さえ整えれば試作を急ぐ場面でも頼りになる速さです。造形の精度も良好で、設計データを忠実に再現できる実力があります。レイヤーシフトの発生もなく、サポート材もきれいに剥がれるため、組み立てが必要なパーツ作りでも高い再現性が期待できるでしょう。一方で、いくつか注意すべき点もあります。まず、造形開始までの準備に11分ほどかかるため、スイッチを入れてすぐに作業を始めたい人には少しもどかしく感じられるかもしれません。ノズルの加熱にも1分30秒かかったため、ほかの機種と比較すると時間がかかる印象です。また、カラーチェンジにかかった時間は3分17秒と相応の時間を要します。色数の多いモデルを造形する場合、造形そのものよりも色替えの待ち時間が長くなってしまう可能性があることは、あらかじめ理解しておくべきでしょう。動作音については、騒音値61.6dBと静かではありませんが、作業部屋に置いても大きなストレスを感じにくいレベルです。上位機種のような瞬発力や多機能性はないものの、遠隔監視やフィラメント切れ検知などのサポート機能はそろっています。準備や色替えの待ち時間を許容でき、それ以上に失敗の少なさや寸法の正確さを重視する人に適した一台です。
おすすめスコア:4.52(2026/02/24時点)
最安価格:59,999円(2026/02/24時点)
動作音が大きめだが、扱いやすい操作性と高い寸法精度が魅力
QIDI TECHの「Q1 Pro」は、組み立て不要で導入しやすく、高速印刷でも揺れに強いCoreXY構造を採用したモデルです。ハイエンド機のような多色造形やAI監視機能はありませんが、高精度の造形をシンプルかつスピーディに楽しみたい人に適しています。準備の速さが大きな利点で、立ち上がりは7分、ノズルの昇温は45秒で完了。比較的スムーズで、データ送信から造形開始までの待機ストレスが抑えられています。テストモデルの出力スピードは42分と、上位機種と比較するとゆったりしたペースですが、実用上は十分な速さです。仕上がりについては、寸法精度の高さが大きな強み。オーバーハングやブリッジの再現性も良好で、設計データを忠実に形にする安定感があります。ただし、糸引きがわずかに発生する傾向があるため、手作業による後処理の手間がかかりました。サポート材の剥離はスムーズで、複雑なパーツ作成でも作業自体は進めやすい印象です。操作パネルは直感的に動かせるタッチ式で、初心者でも迷わず扱えます。遠隔監視・操作機能によって離れた場所から進捗を確認できるのも魅力。一方、動作音は63.2dBを記録しており、寝室やリビングに設置するのは不向きですが作業部屋などであれば十分に許容できる範囲といえます。フィラメントの自動補給機能やAI監視機能は非搭載な点はあるものの、単色での精密な造形や、扱いやすさを優先したい人にとって有力な選択肢となるでしょう。
おすすめスコア:4.09(2026/02/24時点)
最安価格:30,222円(2026/02/24時点)
手頃な価格で安定した造形が楽しめる。付加機能は控えめ
Crealityの「Ender-3 V3 SE」は、高速印刷とオートレベリング機能を備えた家庭で使いやすいエントリーモデルです。多色造形や遠隔操作などの付加機能はありませんが、機能を絞ることで低価格を実現。初期費用を抑えて手軽に始めたい人に適しています。テストモデルの出力には46分を要しました。30分台で動く上位モデルと比べると一歩譲る印象で、さらに準備にも時間がかかる点も考慮する必要があります。立ち上がりに8分、ノズルの温度上昇には2分1秒かかったため、複数のパーツを次々と量産したい人にとっては、造形ごとの待ち時間が重なり、もどかしく感じてしまうかもしれません。ただし、ひとつずつ形を確かめながら作るような一般的な使い方であれば、許容範囲のスピードです。仕上がりについては、設計図を忠実に再現する高い再現性が光ります。初層から最終層まで安定感があり、サポート材の剥離もスムーズです。わずかに糸引きが残る傾向はあるものの、軽く手入れをすれば実用品として十分通用するレベルに仕上がります。一方で、フィラメント切れセンサーや自動補給などの機能はありません。トラブル時は手動対応が必要なため、全自動の快適さを求める人には不向きです。動作音は62.8dBで、日中の作業部屋なら許容できるレベル。多機能さはありませんが、コストを抑えてじっくりものづくりを楽しみたい人に適しています。
おすすめスコア:4.09(2026/02/24時点)
最安価格:54,999円(2026/02/24時点)
寸法精度0.07mmで設計どおりの造形を実現。準備と出力に時間がかかる
APPLE TREEの「FLASHFORGE AD5X マルチカラー3Dプリンター」は、最大4色の多色印刷に対応した3Dプリンターです。迅速な作業をサポートするスペックを謳っているものの、実際にはスピードよりも丁寧な仕上がりと静音性に強みがあるモデルといえます。寸法精度の誤差がほとんどなく、設計図を忠実に形にする実力がありました。複雑な形状や精密なパーツの造形もスムーズにこなします。糸引きがほとんど発生せず、サポート材の剥離も良好なため、出力後の後処理に追われるストレスが少ないのはうれしいポイントです。また、機能面ではフィラメント切れの検出に加え、自動補給機能も備わっているため、材料切れによる失敗を未然に防ぎやすいでしょう。一方で、テストモデルの出力スピードは87分と、上位のモデルと比較すると出力に時間がかかる傾向にありました。カラーチェンジにかかった時間も2分47秒と、色替えが多いモデルでは造形時間が膨らむ可能性があります。準備段階でも、ノズルの加熱に1分45秒、立ち上がり全体に10分かかったため、思い立ってすぐに造形を終えたいという場面では待ち遠しく感じるかもしれません。また、遠隔監視機能が備わっていないため、造形中のトラブルを検知しづらい点も長時間の作業を任せるうえでは配慮が必要です。動作音は63dB記録。寝室やリビングに設置するのは不向きですが、作業部屋なら置いても気にならないレベルです。上位機種のような多機能さやスピード感は控えめですが、仕上がりの精度と後処理の楽さを重視し、一作ずつ丁寧に作り込みたい人に向いています。
おすすめスコア:4.08(2026/02/24時点)
最安価格:89,100円(2026/02/24時点)
寸法精度が高く仕上がりは優秀。準備時間は16分と長め
APPLE TREEの「FLASHFORGE Adventurer5M Pro FFA-105M」は、高い造形精度と使いやすさを備えた密閉型の3Dプリンターです。組み立て不要である点や自動レベリングやタッチパネル操作を備えている点など、初心者から経験者まで扱いやすい配慮がなされています。寸法精度が高く、設計どおりの造形を実現できる点が大きな魅力です。オーバーハングやサポート面の剥離も良好で、後処理の負担が少ない点は大きなメリットといえます。また、フィラメント切れ検出機能や遠隔監視・操作機能を搭載しており、造形失敗による時間や材料の無駄を大幅に減らせる仕組みです。さらに、騒音値は61.2dBという結果で、動作音はするものの比較的控えめで、作業部屋や書斎に置くなら大きなストレスはないレベルでしょう。一方で速度面には注意が必要で、テストモデルの出力には88分かかりました。ノズルの昇温は49秒で完了したものの、立ち上がりには16分要したため、すぐに造形を開始したい人や、短時間で多くの試作を回したいという用途には不向きです。準備や出力に時間がかかる点はあるものの、仕上がりの美しさと安定した操作性を重視する人は検討してもよいでしょう。
監修者:かける(3Dプリンター専門家・機械設計エンジニア)
ガイド:市山佳乃(マイベスト 暮らしと趣味の商材担当)
※ 「FDM(Fused Deposition Modeling)」はStratasys社の商標ですが、現在は家庭用3Dプリンターの方式を指す一般名称として広く使われているため、本コンテンツでも一般名称として使用しています。
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


