ステーブルコイン最大手Tether(テザー)の独立投資部門であるTether Investments(テザー・インベストメンツ)は3月4日、睡眠テクノロジー企業Eight Sleep(エイトスリープ)に戦略的投資を行い、エイトスリープの企業評価額が15億ドル(約2325億円、1ドル155円換算)に達したと発表した。

エイトスリープは、高度なAI(人工知能)と内蔵センサーを活用し、パーソナライズされた睡眠分析を提供して睡眠の改善を支援する企業。ユーザーの生理状態に継続的に適応するAI駆動睡眠システムを開発している。

今回の投資は、テザーのQVACアーキテクチャなどを活用した高度なAI駆動ヘルステクノロジーを構築するための長期的な協業関係を確立することを目的としている。QVACは、従来のクラウド中心のアーキテクチャとは異なり、デバイス側でデータの処理や分析を行うよう設計されたコンピューティングフレームワーク。エイトスリープは、QVACが持つこの技術を用いて製品の機能拡張を図る。

今回の投資は、テザーが2025年12月に発表した「QVAC Health」に続くものだ。QVAC Healthは、ウェアラブルデバイスなどに保存されたフィットネス・健康データを統合し、ユーザーが自分のデータを自ら管理できるようにするウェルネスプラットフォーム。これにより、ユーザーはクラウドプラットフォームに依存したり第三者にデータを提供したりすることなく、自身の健康情報を閲覧・操作できる。

この動きは、テザーがステーブルコインや暗号資産インフラを超えた事業展開を進めている最新の事例だ。同社は、ステーブルコインの中で最大の時価総額を誇るUSDTによる収益を、AI、ヘルステクノロジー、エネルギーといった分野に投資している。

|文・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock

Sponsored
「価値の流れは、必ず変わる」大手コンサルからWeb3へ──HashPort吉田世博氏が見据える次の金融インフラの姿とは
ブロックチェーンは「価値の流れ」をどう書き換えるのか。万博デジタルウォレットを手掛ける吉田氏が語る、2026年の金融インフラ。
📖 3分で記事を読む
提供:インベスコ・アセット・マネジメント株式会社