Binanceでステーブルコインのネットフローがプラスに転じた。市場流動性の大きな転換。
アナリストのDarkfost氏によると、常に世界の暗号資産取引高で首位を維持している同取引所では、これまでのステーブルコイン純流出から、24億ドルの純流入に転じた。
この転換は、過去の大量引き出し(12月11日に34億ドル、2月15日に67億ドルの流出)を経て起きた。
最新ニュースはこちらからXでフォロー
ステーブルコインは暗号資産業界で即時投入できる資本と広く見なされ、取引所への流入はトレーダーが新たなポジションを持つ準備をしている兆とされる。しかし実際のスポット取引活動は全く異なる様相を示す。
調査会社10x Researchによれば、バイナンスのスポット取引高は2025年初めから大幅減少し、810億ドルからわずか35億ドルまで落ち込んだ。
この動きにより、大きな乖離が生じている。投資家はステーブルコインを取引所に移しているが、それをポジションへ変換していない。実質的に流動性は増大しているものの、リスク志向が伴っていない状況。
この見解は、地政学的緊張の高まり、さらには景気後退懸念といったマクロ経済リスクが深刻化する中で示された。米国・イスラエル戦争(イランを含む)の継続により、市場が動揺し、原油価格が急騰、株式市場には下押し圧力がかかっている。
こうした大規模流出から再び流入へと転じたことは、資本が市場に戻りつつある傾向を示す。ただし、取引活動が回復しない限り、市場は確信より慎重さが色濃く表れているといえる。
YouTubeチャンネルでは業界リーダーや記者による専門解説を配信中。今すぐ登録。

