ビットコイン(BTC)は6月24日水曜日に5万9,023.98ドルまで下落した。2024年10月10日以来の最安値であり、米国のテック株の反落と現物ETFの継続的な資金流出が主要暗号資産を8カ月連続の下落に追い込んだ。
この動きは、今年で3回目となるBTCが6万ドルを割り込んだ局面であり、2025年10月の過去最高値12万6,080ドルから約52%の下落幅を記録している。
現物ビットコインETFは今週これまでに1億8,200万ドルの流出超過となっている。7週連続の資金流出に向かうペースであることがSoSoValueのデータで明らかになった。ファンドの総資産残高は2025年末の約1,130億ドルから775億ドルに減少している。
現物ETFからの資金引き上げが続き、機械的な売り圧力が生まれている。投資家がETFポジションを解消すると、発行体は直ちに原資産のビットコインを売却する必要があるため、市場の機関投資家需要が弱いタイミングで供給が増加する形となっている。
水曜日の取引では、マイクロン・テクノロジーの時間外決算発表を控え、投資家がポジションを見直した。2026年を通じて、資金は暗号資産からAI関連株、新規上場株、予測市場へとシフトしており、BTCへの流動性が圧迫されている。
規制面での追い風も予定通り進んでいない。米国暗号資産市場の制度的枠組み策定を目的とするCLARITY法案は、議会の夏季休会前に重要な手続き上のハードルを越えるまで、あと約5週間しか残されていない。通過が間に合わなければ、秋以降へと先送りされ、市場にとって重要な材料が失われることとなる。
悲観的なムードの中で、前回までの「暗号資産の冬」とは異なる要因が下支えとなっている。オランイェBTCのビットコイン戦略・調査ディレクター、サム・キャラハン氏はCNBCに対し、機関投資家層の拡大がボラティリティの振れ幅を構造的に抑えていると語った。
— サム・キャラハン氏、CNBC
この機関投資家による底支えが今後も維持されるかどうかは、マイクロン決算によるETF資金フローの変化や、最近アナリストが指摘しているビットコイン底値サインが本格的な買いにつながるかどうかにかかっている。
