「ハイパーリキッドのクジラ」として知られる著名トレーダーのジェームズ・ウィン氏が、柴犬コイン(SHIB)を「開発者による金儲けの仕組み」と酷評し、本格的な復活は見込めないとの見方を示した。投稿は大口保有者が1040億枚のSHIBを取引所へ送金した日に行われ、価格は0.0000041ドルまで下落し、24時間で8%超値下がりした。
投稿の中で、ジェームス・ウィン氏はミームコインを直接評した。
レバレッジ取引で ハイパーリキッドでの清算実績でも知られる同氏は、開発チームがエコシステム内のBONEトークンを活用し資金調達を図ったと指摘した。
BONEは柴犬コインの分散型取引所ShibaSwapのガバナンストークンであり、Shibarium(柴犬コインのイーサリアムレイヤー2ネットワーク)のガス通貨でもある。プロジェクトは既に存在意義を失っており、5年から10年後に一時的に懐古的なブームが起きる可能性こそあるものの、根本的な復活はないとの見解を示した。
オンチェーンデータも弱気シナリオを裏付ける。CryptoQuantによると、取引所の保有残高は単日で8050億枚に急増し、数カ月続いた流出基調から一転した。
残高の減少は通常、保有者による強い保有意志の表れとされ、流通からトークンを引き上げる動きが見られる。一方、突然の増加はその逆を示唆する。
今回の流れは、すでに脆弱な状況で発生した。今月のSHIB急落により約87%の保有者が含み損を抱えている状態。大多数が損失のまま取引所へトークンを移動させることで、売却圧力が一層強まる。売りに回される供給が増え、利益確定可能な保有者はさらに減少する。
SHIBの時価総額は約24億2000万ドルで、規模では37位。30日間で26%超、過去1年で65%近く下落している。
ウィン氏の見解がすべてではない。2026年初頭には、価格が下落する中でもメガクジラの保有残高が約28.5%増加したオンチェーンデータも見られた。この動きは、一部大口保有者が売るのでなく、価格下落時に買い増していたことを示唆する。だが、木曜日の大量送金データはこれと異なる方向性を示している。
今回、同じクジラが取引所へ供給を移し始めているのであれば、これまでの蓄積姿勢が転換した可能性がある。今後の大量流入が継続的な分配の始まりなのか、一時的な調整にとどまるのかが、SHIBの直近の価格動向を左右する見通し。
長期スタンスのトレーダーは、今後の状況変化に合わせ、SHIBの価格動向を注視する必要がある。

