データSIMは、データ通信専用の格安SIMのプラン。タブレットやサブスマホなどデータ通信のみの利用におすすめです。データSIMを比較しようと思っても、IIJmioやmineo(マイネオ)など種類が豊富であるうえ、「データSIMの最安値は?」「タブレットにおすすめのデータSIMはどれ?」と迷ってしまいますよね。
今回は、人気のデータSIM15サービスを集め、5個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのデータSIMをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなデータSIMは「自分の使い方に合ったデータ容量を安く使えて、十分な通信速度が出るデータSIM」。徹底検証してわかったデータSIMの本当の選び方も解説しますので、ぜひ契約の際の参考にしてください。
マイベストでは、ベストなデータSIMを「自分の使い方に合ったデータ容量を安く使えて、十分な通信速度のデータSIM」と定義。ベストなデータSIMを探すために、人気のデータSIM15サービスを集めて実際に契約し、以下の5個のポイントで徹底検証しました。検証①:通信速度検証②:月1・3・10・20GB利用時の安さ検証③:料金管理のしやすさ検証④:電波のつながりやすさ検証⑤:初期費用の安さ検証で使用したデータSIMはすべてオプションなしで統一し公平に評価しました。
おすすめスコア:4.63(2025/12/04時点)
料金の安さが魅力のデータSIM。ビックカメラ店頭でも受付可
「BIC SIM」は、データ容量がたくさん必要で、通信速度より料金の安さを重視する人におすすめのデータSIM。eSIMに対応しており、月20GB利用時の料金は検証したデータSIMのなかで最安値でした。小容量・大容量ともにどのプランも安い傾向があります。サービスはIIJmioと同じもので、ビックカメラ店頭で申し込みが可能だったり、ビックカメラのポイントが支払いに使えたりするのが違いです。初期費用については、事務手数料とSIMカードやプロファイルの発行料が必要で、やや高めな金額といえるでしょう。また、電波のつながりにくい地下で電波強度を計測したところ、電波のつながりやすさも申し分のない結果に。地下や屋内でもつながりやすく、電子決済やメッセージの送信もスムーズに行えそうです。回線が混雑しやすい昼休み時間帯には通信速度が低下し、サイト閲覧も難しい速度に。ほかの時間帯では画質にかかわらず動画を快適に視聴でき、オンラインゲームもサクサクできる速度だったため、昼休み時間帯にはWiFiがある場所で使う人・安さにこだわる人にはおすすめといえます。多少速度が遅くても料金を抑えたい人や、大容量プランを安く使いたい人におすすめのデータSIMといえます。昼休み時間帯にWiFiがない場所で高画質の動画を楽しみたい人には不向きですが、時間帯による通信速度のムラに妥協できる安さ重視の人には選択肢になるでしょう。
おすすめスコア:4.62(2025/12/04時点)
速度より料金重視の人におすすめ!大容量プランが充実
「IIJmio」は、速度より料金重視で大容量が必要な人におすすめのデータSIM。eSIMに対応しており、料金は2・5・10・15・25GBの定番プランに加え、35・45・55GBと大容量プランも充実しているのが特徴です。小容量プランは平均的な料金設定ですが、10GBや20GB使えるプランは比較したなかでもトップクラスに安い料金でした。回線はドコモ・auに対応しており、eSIMプランであれば通常プランより300円ほど安くなるため、eSIM対応機器を利用中の人は要チェックです。ただし、初期費用は3,520円とやや高めでした。通信速度を計測すると、昼休み時間帯以外は25Mbps以上で高画質の動画鑑賞が快適にできるレベルでした。ただし、昼休み時間帯は画像表示を伴うSNSやサイトの読み込みに時間がかかるほどの速度まで低下したため、時間帯による通信速度のムラは覚悟する必要があるでしょう。なお、東京駅・新宿駅周辺の地下や屋内21か所でつながりやすさを確認したところ、いずれの地点でも快適につながりました。大容量プランの種類が豊富なうえに、料金設定が割安だったIIJmio。エリア内であれば電波のつながりやすさも申し分なく、混雑する時間帯を除けば通信速度も快適でした。速度より料金重視で、たくさんデータ通信を行いたい人には有力候補となるデータSIMといえるでしょう。
おすすめスコア:4.61(2025/12/05時点)
大容量ユーザーにおすすめ!回線混雑時も動画が見られる
「mineo」は、30GBクラスの大容量プランが必要な人におすすめのデータSIMです。料金プランは、3GB・7GB・15GB・30GB・50GBの5パターン。30GBの大容量プランは月額1,925円と比較したデータSIMのなかでは安めでした。なお、初期費用は3,740円でやや高めといえます。回線は、ドコモ・au・ソフトバンクの3社すべてに対応。ソフトバンク以外のプランではeSIMにも対応しています。通信速度の検証では、どの時間帯でも高画質の動画をスムーズに見られる基準である25Mbpsを上回りました。MVNOである以上速度のムラには注意が必要ですが、基本的には快適に使えるといえるでしょう。電波もつながりやすく、圏外になることは少ないといえます。小容量プランは特別安いわけではないため、サブ回線用途など小容量で十分な人には不向きといえます。自宅にWiFi環境がない人や、外出先で動画サービスを楽しみたい人など、大容量プランの契約を検討中なら、ぜひ候補としてみてほしいデータSIMです。
おすすめスコア:4.58(2025/12/05時点)
店舗で相談できる。データ容量を細かく選べてムダがない
イオンリテールが提供する「イオンモバイル」は、オンラインではなく店舗で契約したい人におすすめのデータSIM。日本各地のイオンに併設されたイオンモバイルショップでプランの相談や申し込みができるのが特徴です。料金プランは1~10GBまで1GB単位で選べるほか、最大200GBの超大容量プランも取り扱いがあり非常に充実しています。使う容量にあわせてムダなく選べるでしょう。小容量3GBでも858円と料金は控えめですが、とくに大容量になるほどお得になる傾向がありました。20GBで1,738円と、比較したなかでもトップクラスの安さです。また、初期費用として3,300円かかります。回線は、ドコモ回線とau回線から選択可能。どちらも昼休み時間帯にはサイトの読み込みにも時間がかかるほどの速度だったものの、ほかの時間帯では25Mbps以上と高画質の動画も快適に見られる水準でした。東京駅・新宿駅周辺の地下や屋内21か所で電波のつながりやすさを確認したところ、いずれの地点でも快適につながったため、圏外になることは少ないでしょう。全国のイオンモバイルショップで手続きができるので、オンライン手続きに不安があって直接相談したい人におすすめのデータSIM。混雑する時間帯さえWiFiでしのげれば、基本的には通信速度も快適でした。プランも細かいので、必要な分だけムダなくデータ通信のみの格安SIMを契約したい人なら有力候補となるでしょう。
おすすめスコア:4.5(2025/12/05時点)
タブレットなどのサブ端末用のSIMに!小容量プランが安くて速い
「LinksMate」は、それほど多くのギガを必要としないタブレットなどのサブ端末のためにデータ通信専用のSIMを用意したい人におすすめです。小容量プランの月額料金が安く、とくに3GBプランは月額550円と比較したデータSIMのなかで最安値でした。通信速度を測定したところ、多くのデータSIMで遅くなりやすい昼休み時間帯でも25Mbpsを大きく超える結果に。高画質の動画再生やオンラインゲームがサクサクできる速度で、いつでも快適に使えるでしょう。ただし、MVNOであるため通信速度は回線の混雑状況に左右されやすい点には注意が必要です。東京駅・新宿駅周辺の地下や屋内21か所で電波強度を計測した電波のつながりやすさの検証でも、比較した多くのデータSIMと同様に満足できるレベルでした。電波がつながりにくい地下や屋内でも快適につながるため、電子決済をする際にも待たされることがほとんどないでしょう。20GBプランの月額料金は、検証したデータSIMのなかでは相場並み。初期費用は1回線あたり3,300円ですが、eSIMの場合はプラス550円かかり、他社と比べると高めです。通信速度の速さと3GBプランをはじめとした小容量プランの安さが魅力のデータSIM。大容量プランを安く使いたい人には向きませんが、3GB程度の使用量でコスパのよいデータSIMを探している人には最適でしょう。
おすすめスコア:4.46(2025/12/05時点)
データ量を問わずコスパ重視の人に。基本的には動画再生も快適
「HISモバイル」は、小容量・大容量を問わずコスパを重視したい人におすすめのデータSIM。どの容量プランでも、月額料金は比較したデータSIMのなかで最安クラスでした。eSIMに対応しており、プランも豊富で最大30GBまで選べます。初期費用は事務手数料として3,300円かかりますが、こちらはデータSIMとしては一般的な金額です。月々の料金の安さでカバーできるでしょう。通信速度を測定した結果、昼休み時間帯では速度が遅くなったものの、ほかの時間帯では高画質の動画再生やオンラインゲームがサクサクできるほどの速度でした。ドコモ回線を間借りするMVNOであるため、混雑する時間帯の速度はやや不安定といえます。また、実際に東京駅・新宿駅の21か所で電波強度を計測したところ、電波のつながりやすさは申し分ありませんでした。電波のつながりにくい地下や屋内でも快適に使えるため、電子決済などもほとんど待たずに行えます。プランの安さと速度の安定性ともに優れたデータSIMです。データ量が必要な動画視聴をメインに使いたい人はもちろん、サブのスマホ用として手頃なプランを探している人にもおすすめのデータSIMといえるでしょう。
おすすめスコア:4.46(2025/12/04時点)
速度重視の人におすすめ!プランをカスタマイズできる
auのオンライン専用プランである「povo」は、使い方に合わせてプランをカスタマイズして無駄なく使いたい人におすすめのデータSIM。必要な分だけをその都度購入するトッピング型の料金体系で、1GBを7日間で使う短期プランや150GBを180日間使えるプランなどの種類豊富なプランを利用できます。eSIMに対応しており、初期費用も無料なので、気軽に使い始められる点も魅力です。MNOであるため、通信速度は昼休みなど回線が混雑する時間帯でも低下することなく、どの時間帯でも高画質の動画の再生に余裕があるほど。比較したなかでもトップクラスの記録でした。地下や屋内でも電波がつながりやすく、電子決済などもスムーズに行いやすいでしょう。一方で、月額料金の安さは容量によって評価が分かれます。3GB・10GB利用時の料金は安くはなかったものの、20GB利用時の料金は相場並み。「90日間使える60GB」のプランで3か月分をまとめ買いすれば、1か月20GBを2,163円で使えます。データ容量を使い切るか有効期限が過ぎた場合は都度新たにデータ容量を購入する必要があるため、料金管理のしやすさの面では面倒と感じることもあるでしょう。通信品質が高く、必要なデータ量だけ購入する無駄のない料金体系が魅力のデータSIM。都度購入するのが面倒な人には不向きですが、使い方に合わせて使いたい人にとっては選択肢になるデータSIMであるといえます。
おすすめスコア:4.29(2025/12/04時点)
通信速度は安定していたが、電波のつながりにくさがネック
「楽天モバイル」は、データ通信を無制限で行いたいヘビーユーザーにおすすめのデータSIM。データ通信無制限の「Rakuten最強プラン」のみを展開しており、eSIMに対応している点や初期費用が無料な点も大きなメリットです。音声プランで契約すれば楽天ポイントがもらえる「三木谷キャンペーン」も実施しています。「Rakuten最強プラン」は20GB超過後は一定の料金となっており、20GB以下の場合は通信量に応じて3GB・20GBの2段階で料金が安くなります。ただし、20GBの場合は相場並みの料金ですが、小容量の場合は高め。また、従量制のプランであるため、ギガの消費量によっては自動的に料金が次の段階に進み、想定した料金よりも高くなることがある点で、料金管理のしやすさの検証では評価を落としました。通信速度はどの時間帯でも安定しており、昼休み時間帯でも25Mbpsを超えました。いつでも高画質の動画再生やオンラインゲームがサクサクできるでしょう。しかし、電波がつながりにくい点はネック。屋内や地下でもつながりやすい電波「プラチナバンド」の運用を開始していますが、2025年7月時点では東京駅構内や新宿周辺の地下にある店舗では電波がつながりにくい場所がありました。どこでも快適につながるとは言い切れないため、場所によっては圏外になることがある点には注意が必要です。無制限で使いたいヘビーユーザーで、場所によっては電波がつながりにくいことに妥協できる人にはよい選択肢ですが、通信量が少ない人には不向きなデータSIMといえます。
おすすめスコア:4.24(2025/12/04時点)
最安価格:0円(2025/12/04時点)
大容量プランの安さは魅力だが、混雑時間帯は速度が遅くなった
「LIBMO」は、大容量20GBプランの安さは魅力ですが、昼休み時間帯の通信速度の遅さが気になりました。さらに、1〜10GB程度の小〜中容量プランは安いとはいえない月額料金のため、大容量プラン以外を希望する人には不向きなデータSIMです。通信速度を測定したところ、混雑する昼休み時間帯では速度が低下する傾向がありました。12〜13時に行った測定では5Mbpsを下回り、サイト閲覧の読み込みでも時間がかかりやすい速度です。昼休みにWiFiがない場所で動画鑑賞を楽しみたい人には不向きといえます。eSIMには非対応で、初期費用は事務手数料3,300円とSIMカード発行料433円の合計3,733円かかります。SIMカード発行料が必要だった分、他社と比べるとやや高めに感じられるでしょう。一方で、電波のつながりやすさは申し分ありません。つながりにくい地下や屋内でも圏外になることがなく、電子決済やメッセージ送信の際もほとんど待たずにすみそうです。大容量プランの月額料金は安いものの、通信速度を重視する人には不向きな商品です。小〜中容量プランを希望する場合は安いとはいえないため、ほかのデータSIMの利用を検討しましょう。
おすすめスコア:4.11(2025/12/04時点)
U-NEXTユーザーにおすすめ!セットで使えばお得なデータSIM
「y.u mobile」は、エンタメをたくさん楽しみたいU-NEXTユーザーにおすすめのデータSIM。10GB以上のプランには、動画配信サービスの「U-NEXT」がセットになっている点が大きな特徴です。料金プランは5・10・20GBの3種類。U-NEXTつきの20GBは追加料金なしで2人までシェアでき、最大4人まで追加できます。5GBより小さな容量を選べないのはネックですが、5GBの料金はSMSなしデータSIMで800円と、比較したなかでも安めでした。また、U-NEXTが不要な人は、この800円の5GBプランをベースに、10GBを1,200円でチャージするとお得です。U-NEXTつきのプランより安く使えますが、それでも比較したなかでは割高でした。なお、初期費用は事務手数料とSIMカード発行料で3,740円ほどかかります。ドコモ回線を間借りしているMVNOのデータSIMで、eSIMには対応していません。実際に通信速度を測定したところ、昼休み時間帯含めどの時間帯でも動画がサクサク見られる速度でした。東京駅・新宿駅周辺の地下や屋内21か所で電波強度を計測したところいずれの場所でも問題なくつながったため、電波はつながりやすいといえるでしょう。U-NEXTをあまり見ない人にとっては割高に感じる可能性がありますが、通信も高速かつ安定しているので、高画質動画もサクサク楽しめるのは魅力といえます。U-NEXTでエンタメを楽しみたい人は、ぜひ検討してみてほしいデータSIMです。
監修者:飯田道子(1級FP技能士・CFP(認定ファイナンシャル・プランナー))
ガイド:高山健次(元携帯電話販売員/マイベスト 通信会社・通信キャリア・サービス担当)
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